特集扉
特集扉
pp.21-21
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201606021
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特 集 感染症ワクチンの現状と将来 1970年代には感染症は撲滅され,開発研究の必要性の是非も問われたが,1970年代後半より多くの新興・再興感染症が現れ,問題になってきた。その対策として各種の治療薬が先進国で開発されており,これとともにワクチンによる感染予防の重要さが増し,効果のあるワクチンの開発が急がれている。 本特集では,現在わが国で使用されているワクチンの問題点,ワクチン接種による疫学状況の変化,今後開発されうるワクチン,最近,特に研究が発展してきたアジュバントの開発,近い将来開発されるであろう粘膜および皮下投与ワクチン等について,専門家の先生方に執筆をお願いした。 今後は,産官学の密なる連携と公正なる評価の元に,わが国発の,世界で広く用いられるワクチンの開発が望まれる。 序 -感染症ワクチン開発と問題点- 1.わが国および世界の感染症ワクチンの使用状況と問題点 2.ワクチンアジュバントの基礎と将来展望 3.感染症の疫学調査とワクチンの効果 4.新たなインフルエンザウイルスの出現と 季節性インフルエンザワクチン 5.小児科領域のワクチンと問題点 -多価混合ワクチン- 6.小児科領域のワクチン接種 -水痘ワクチン,麻しん・風しん混合ワクチン- 7.粘膜免疫とワクチン開発 8.経鼻インフルエンザワクチンの開発 9.新たなワクチン投与法 -経皮ワクチン-