血液浄化機器2020
第Ⅰ章 血液浄化器 7.血漿吸着器
金山 由紀
1
1埼玉医科大学総合医療センター血液浄化センター・臨床工学技士
pp.909-912
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001382
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血漿吸着法(plasma adsorption;PA)とは,血液を血漿分離器で血漿と血球に分離し,血漿成分のみを吸着器に還流させ,病因関連物質を除去する方法である.血漿交換療法と比較すると,① 病因物質をより選択的に効率的に除去することが可能,② 置換液が不要であり血液製剤使用に伴う問題がない,③ 疾患により吸着器を選択すること,が大きな特徴である.欠点としては,除去できる物質が限られており保険適用疾患が限定される.また,直接血液吸着療法と比べ,回路構成が複雑で専用装置が必要となる点があげられる.
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