学会を聞く
第59回日本脊髄障害医学会
尾崎 正大
1
M. Ozaki
1
1慶應義塾大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Keio University School of Medicine, Tokyo
pp.762-765
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_762
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.は じ め に
第59回日本脊髄障害医学会が飛驒一利会長(札幌麻布脳神経外科病院)のもと,2024年11月7日(木)~8日(金)の2日間にわたり沖縄県名護市の万国津梁館で開催された(図1).万国津梁館は2000年7月に九州・沖縄サミットが開催された会場で,本学会の沖縄県での開催は初であった(図2).学会期間中はクールビズ,ノーネクタイ,ノージャケットなどの軽装での参加が推奨され,かりゆしウェアをお召しになった参加者も数多くみられた.学会期間中は両日とも生憎の空模様ではあったが,11月の沖縄は寒くも暑くもなくたいへん過ごしやすい気候であった.
日本脊髄障害医学会は,1966年に日本パラプレジア医学会として脊髄損傷を中心とした脊髄障害の病態や治療,リハビリテーションなどに関する研究発表や,会員相互および内外関連学会との連携協力などを行うことを目的に設立された.その後2002年に日本脊髄障害医学会として学会名があらためられ,脊髄損傷発生の疫学調査や予防活動などを行うとともに,脊髄損傷医療の発展に大きく寄与してきた.本学会は,脊髄損傷に関係する整形外科,脳神経外科,泌尿器科,リハビリテーション科,神経内科などの医師とリハビリテーション専門職や看護師などのメディカルスタッフが一堂に会するユニークな学会で,現在1,200名の会員が所属している.

© Nankodo Co., Ltd., 2025