特集 整形外科画像診断・評価の進歩
編集にあたって
稲葉 裕
1
1横浜市立大学教授
pp.501-501
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_501
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整形外科画像診断としてX線検査,CT,MRIなどは基本的な検査ですが,最近では超音波検査(エコー)が普及し,PETなども広く行われています.また,コンピュータ技術を用いた評価法や人工知能(AI)技術を応用した画像診断・評価も出現しました.これらの画像検査,画像診断の進歩はめざましく,新しい技術が続々と応用されております.X線検査やCTでは低線量で高解像度の画像を撮影できる装置が出現し,解析ソフトウェアの進歩により定量評価や質的な評価も可能となっております.エコーは,今や外来診療に欠かせないツールとなり,検査装置の著しい進歩により,多くの部位の評価に応用できるようになりました.また近年,画像診断におけるAI技術の応用は急速にすすんでおり,自動診断や遠隔医療への使用も期待されます.このように画像装置自体の改良やコンピュータ技術の応用により画像診断・評価は急速に進歩しており,現状についての知識の整理が必要と考えます.本号は,それぞれの分野の最先端で活躍されている先生方に執筆をお願いして整形外科領域における新しい画像診断・評価についてまとめるため企画いたしました.
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