学会を聞く
第11回日本運動器疼痛学会
飯島 裕生
1
Y. Iijima
1
1自治医科大学整形外科
1Dept. of Orthopaedics, Jichi Medical University, Shimotsuke
pp.827-829
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_827
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1.は じ め に
2018年12月1日(土)~2日(日)に滋賀県大津市のびわ湖ホール,ピアザ淡海において福井聖会長(滋賀医科大学ペインクリニック科)のもと本学会が開催された.琵琶湖のほとりにある学会会場からはどこまでも広がる琵琶湖の絶景が眺められ,心休まる展望を堪能することができた(図1).
日本運動器疼痛学会では筋肉,腱,靱帯,骨,関節,神経(運動・感覚),脈管系などの身体運動にかかわるさまざまな組織・器官に引き起こされ,脳で認知し経験する痛みを研究対象としている.多職種の医療従事者が垣根を越えて,運動器疼痛の治療にあたるコンセプトで集学的治療をすすめるためにも,さまざまな疼痛のメカニズムの解明やエビデンスに基づいた治療法の確立が大きな課題となる.さらにここ10年においては,慢性疼痛対策は国の重要な事業の一つにあげられており,今後ますます研究の発展が期待される分野であると考えられる.
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