書評
苦手を今すぐ解消します! 小児救急の基本Q & A
窪田 満
1
1国立成育医療研究センター総合診療部 統括部長
pp.1191-1191
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1191
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- 文献概要
かつて,小児科医は皆,小児救急医であった.実際に「子どもであれば何でも診ろ」と先輩からいわれ,昼も夜もなく対応していた.時は流れ,小児医療の細分化が進み,小児〇〇専門医が増えた.小児医療システムの進化の結果,一度も重症患者の主治医になることなく各専門分野に進み,出張先でなんとなく,救急当直をしている小児科医が増えている.重症患者に真剣に取り組んだ経験はないが,軽症例への対応はお手のものであり,保護者には満足してもらっている.小児救急は苦手だという自覚もなく,自分は「小児救急を十分に行っている」と考えているのである.
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