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第2章 炎症,免疫,アレルギーに作用する薬剤
[鎮痛薬]
acetaminophen
川畑 恵
1
1勤医協中央病院 緩和ケア科
pp.608-609
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_608
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・acetaminophenは,解熱剤と鎮痛薬として使用される.
・解熱を目的にして投与する場合と鎮痛目的で投与する場合とでは,投与量が異なる.
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比較して,副作用の頻度は非常に少ない.
・副作用である肝障害を防ぐために,1回投与量が1,000mgを超えないように,1日投与量が4,000mgを超えないように注意する.
・acetaminophenは,市販薬(パブロン,ノーシン,バファリンなど)に含まれているので,処方の際は注意する必要がある.acetaminophenのオーバードーズ(過剰摂取)は,これらの市販薬を大量摂取していることもある.
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