特集 抗菌薬選択の実際―AMR(薬剤耐性)対策は日々の診療から
Overview
厚生労働省の手引きと抗菌薬適正使用
山本 舜悟
1
Shungo YAMAMOTO
1
1京都大学医学部附属病院臨床研究教育・研修部
キーワード:
抗微生物薬適正使用の手引き
,
薬剤耐性
,
急性気道感染症
,
急性下痢症
Keyword:
抗微生物薬適正使用の手引き
,
薬剤耐性
,
急性気道感染症
,
急性下痢症
pp.7-10
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_7
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Summary
▪薬剤耐性菌は国際的な脅威になっている.
▪不適切な抗菌薬使用を減らすための手段の一つとして,急性気道感染症と急性下痢症に関する「抗微生物薬適正使用の手引き」が作成された.
▪有害事象を増やすことなく,不適切な抗菌薬使用を減らすには,医師から患者への適切な説明が重要である.
▪急性気道感染症に対する抗菌薬使用を減らした結果,肺炎と扁桃周囲膿瘍の発生はわずかに増加する可能性はあるが,薬剤耐性菌の減少,抗菌薬の副作用の減少を天秤にかけて解釈するべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018