発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082290
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白血病患者は、正常造血能の低下に伴う、貧血や出血症状、好中球減少による易感染性を主訴として外来を訪れることが多い。また四肢の痛み、臓器腫大に伴う圧迫症状で発症する場合もある。固形腫瘍では、腫瘍そのものによる周囲臓器への圧迫症状で受診することが多いが、腫瘍細胞が産生するサイトカインやホルモンによる全身症状で発見される場合もある。発熱などのありふれた症状で受診する患者の中からいかに悪性腫瘍患者を見つけ出すかが重要である。小児の悪性腫瘍は迅速な診断と治療開始が必要である。とくにoncologic emergencyにいたった場合には緊急的救命措置が不可欠である。そのため悪性腫瘍が疑われる場合には、早い段階での専門施設への紹介が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010