発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001186326
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僧帽弁膜症に合併する心房細動でmaze手術を施行した28~83歳の男性136名・女性164名を対象に長期予後を検討し適応について述べた.内訳は僧帽弁単独疾患102例,大動脈弁合併61例,三尖弁合併92例,大動脈弁兼三尖弁合併51例,その他の合併11例であった.maze手術の成績は良好であるが期外収縮や発作性心房細動が一部に認められた.また少数であるが遠隔期に心房性不整脈が発症し固定したり,直流除細動で洞調律に戻したものがあった.原則として僧帽弁膜症に合併している心房細動の手術適応は原則としてすべての心房細動が適応となる.しかしf波がほとんど0mVである場合,左房径が70mm以上である場合,心胸郭比が70%以上の場合はmaze手術成功率は約50%と低く禁忌と考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2001