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編集後記
上原 圭
pp.100
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426201042
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徐々に厳しい寒さも和らぎ,桜の季節がすぐそこまで近付いてきました.名古屋大学の上原です.編集委員という大役を仰せつかって早4年が経ちました.渡邊昌彦先生,坂井義治先生,能城浩和先生と3代の編集主幹をはじめ,諸先輩方のご指導・助言をいただきながら,沢山の勉強をさせていただき日々感謝していますが,その中で日頃感じることを少しだけ書かせていただきます.
文章を書くのが苦手だという方は少なくないと思います.しかし,外科医は手術をしていれば良いというのも違うと思います.日常臨床を通じて学んだこと,反省したこと,気付いたことを文章として残すことは極めて重要です.これはすべて患者のためであり,将来の患者に益となり,不利益を与えないために,情報を皆で共有するためです.邦文誌は英文誌と比べ,より多くの医師が抵抗なく気軽に読めるという最大の利点があります.だからこそ患者に対する益の不明確な腕自慢より,素直な反省を含めた報告のほうが,より皆の役に立つと感じています.
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