Abroad Diary 2
フランクフルト大学病院 内視鏡室での鎮静
佐藤 恒久
1,2
1Justus-Liebig-Universität Gießen
2浜松医科大学 麻酔・蘇生学講座
pp.753
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202607
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先日,知人の紹介でフランクフルト大学病院の内視鏡検査の様子を見学してきました(写真)。
フランクフルト大学病院はその名のとおりフランクフルト市の基幹病院で,主に公的保険の患者を診ています。ドイツでは公的保険とプライベート保険で医療体制が分かれており,当然プライベート保険のほうが病院に支払われる医療費は多いので,プライベート保険の患者を中心に診ている施設もあるようです。となると,公的保険の患者は公的病院を受診することになるので,フランクフルト大学病院の場合,予約が取れるのが3か月後…などという状態だそうです。また,さまざまな疾患,さまざまなバックグラウンドをもった患者さんが受診するそうです。今回見学した内視鏡室でも,ドイツ語が通じない(自分もそうですが)移民や,アルコール性肝硬変の患者,自殺目的で粘膜障害性の薬物を嚥下して食道狭窄を起こした患者…など,公的基幹病院の雰囲気をうかがわせる症例が多かったように思います。
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