連載 ヒューストン留学記(その後):75
ア~ユ~ハングリ~イ~
石黒 達昌
pp.1347
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101712
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今年の日本シリーズはジャイアンツ対ファイターズでした。一昔前なら全戦後楽園球場のところですが,東京と北海道に分かれての開催になったため,自宅が後楽園球場から目と鼻の先にある北海道生まれの私は大いに悩むところとなりました。でも,10年以上前,栗山さんと1年間,仕事をご一緒させていただいた縁もあって,にわかにファイターズファンの末席を汚し,涙を飲むことに。
それにしても,あの当時,栗山さんの印象はひたすら爽やかで,紳士的で物腰も優しく,海千山千の激しさが要求される監督業などおよそ不似合いに思えたのが,蓋を開けてみれば,選手からの人望も厚く,常に冷静沈着,そのうえ紳士的な潔ささえもち合わせ,就任1年目にしてのリーグ制覇というのですから,勝負事はわからないものです。いやいや,そういえば相手の原監督だって爽やかさがウリだったわけで,これからは野村さんみたいなタヌキおやじの知将・策士タイプは時代遅れになるのかも…。
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