Japanese
English
特集 発生・分化とホメオボックス遺伝子
咽頭胚期の顔面-頭部形成―goosecoid遺伝子を中心にして
Craniofacial patterning: the role of the goosecoid gone
原口 竜摩
1,2
,
小松 義広
1,2
,
中村 誠司
1,2
,
鈴木 堅太郎
1,2
,
坂井 美保
1,2
,
宮戸 健二
1,2
,
矢野 正二郎
1,2
,
山田 源
1,2
Ryuma Haraguchi
1,2
,
Yoshihiro Komatsu
1,2
,
Seiji Nakamura
1,2
,
Kentaro Suzuki
1,2
,
Miho Sakai
1,2
,
Kenji Miyado
1,2
,
Shojiro Yano
1,2
,
Gen Yamada
1,2
1熊本大学動物資源開発研究センター(CARD)
2久留米大学先端癌治療研究センター
pp.581-587
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901663
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高等脊椎動物の高等動物たる所以は,その高度に発達した頭部顔面構造にあるといえる。獲物を感知して捕食したり,同じ種での情報交換のためのコミュニケーションを行うためには,発達した感覚器官や神経系が必要となる。最近Hollandのグループをはじめとして,感覚器官の進化,プラコードについて分子進化発生学的な転写因子群の解析が話題となったが1,2),これから述べるgsc遺伝子欠損マウスは,頭部顔面の重要な領域である嗅覚系,聴覚系,下顎および舌筋肉系において広範囲に異常を示す。本稿では,最近新たにわかってきたgsc遺伝子欠損マウスの症状から始まり,(まだ十分とはいえないが)ホメオボックス遺伝子群が咽頭胚形成に果たす役割について述べる。
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