特集 シャルコーを讃えて—Hommage à Charcot
扉
pp.1155
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770111155
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ジャン=マルタン・シャルコー(Jean-Martin Charcot; 1825.11.29-1893.8.16)は2025年11月に生誕200年を迎える。パリのサルペトリエール病院で,シャルコーは患者を詳細に観察し,臨床像と病理所見を結びつけながら,多発性硬化症や筋萎縮性側索硬化症,シャルコー・マリー・トゥース病など,今日につながる疾患概念を築き上げた。さらには,ヒステリー研究を通じて後の精神医学が発展する土壤を形成した。本特集は,シャルコーの足跡をたどりながら,神経学の現在地を探る試みである。「神経学の父」が示した観察姿勢や教育者としての態度は,現在でも私たちに多くの学びを与え,影響を及ぼし続けている。

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