訪問看護ステーション管理月誌・22(最終回)
今からつくる2001年度のステーション
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.1000-1004
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902526
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この1年を振り返ると,悲しいかな,介護保険に振り回された……という印象だけが強く残っています.この間,利用者や私たちサービス提供者,ケアマネジャーに徐々に制度の理解が深まり,それなりの業務サイクルができてきて,介護保険開始前後の殺人的な忙しさや現場の混乱がやっと今落ち着いてきたのではないでしょうか.当訪問看護ステーションの管理者やスタッフにも,この上半期を反省し,残りの下半期をどのように運営していこうか……と考える心の余裕が出てきたように感じます.そして,その柔らかい気持ちで今後のことを考えたとき,これから私たち訪問看護ステーションが何をしていかなくてはならないかが見えてくるはずです.
この1年は,訪問看護ステーション内で訪問看護業務と居宅介護支援業務が入り乱れて,いったい自分たちの業務が何なのかわからなくなったり,介護保険と医療保険の微妙な違いに戸惑って混乱していたことなどはしかたのないことでした.しかし,いつまでもこのままでよいわけはなく,来年4月からのきちんとした訪問看護体制をイメージし,これから何を整えて,何をしていかなければならないのかを考え,実行していく必要があります.
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