特集 吸引・胃ろう等をどう行なうか これからの“医療的ケア”【理解編】
扉
pp.657
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102265
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2012年4月から、「社会福祉士及び介護福祉士」の一部改正(改正法)により、「介護職員等」が一部の「医行為」を実施できることになりました。対象となる行為は「喀痰吸引」と「経管栄養」で、これらはあくまで「医行為」とされています。しかし、「在宅」や「介護施設」「養護学校」で行なわれるそれは、「生活」に不可欠な、日常的なものです。そして、この改正法の一番の目的は、医療的ケアを必要とする人たちの「生活」を支え続けることにあります。そこで本特集では、これを“医療的ケア”と総称することにしました。
介護職等が医療的ケアを行なうには「一定の条件」があります。それには「訪問看護師」が大きな役割を果たします。「医師」「ケアマネジャー」を含む多職種連携も欠かせません。この4月からの新たな試みであり、安全・確実・安心な医療的ケアを行なう体制づくりの端緒に立ったばかりです。利用者さん・ご家族ばかりでなく、現場の1人ひとりも安心して業務ができるよう、まずは「制度の理解」と「多職種の役割分担」を特集しました。次号では、実践に向けた各地での取り組みを紹介します。
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