特集 在宅ケアで必要な感染対策
新型インフルエンザの感染対策
草場 恒樹
1
1(株)モレーンコーポレーション
pp.791-793
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101702
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はじめに
WHOは2010年8月10日に新型インフルエンザの警戒水準を最高レベルのフェーズ6から「終息期」に変更しました。世界的大流行を示すフェーズ6に引き上げられてから1年2か月ぶりの変更であり,これで正式に新型インフルエンザ・パンデミックは終息したこととなります。しかしながら,WHOは終息を宣言しつつも加盟国に対して,監視の継続を引き続き求めており,日本の厚生労働省もパンデミックが過ぎたとしても感染拡大に警戒しなければならない状況は変わらないとコメントしています(日本経済新聞,8月12日)。
この状況で新型インフルエンザ・パンデミックは本当に終息したと認識していいのでしょうか?本稿では新型インフルエンザに対する今後考えられるリスクおよび在宅ケアにおける感染対策の実際を述べたいと思います。
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