連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・18
マグネット認証(Magnet Recognition®)を通して看護の質と患者アウトカム向上を考える—新しい知識創造のための看護研究
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.536-539
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202415
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ここまで,看護師や患者を磁石のように引き付ける優れた病院を認定するマグネット認証(Magnet Recognition®)で評価される要素を中心に,看護の質を考えてきました。高度な看護ケアと看護実践を提供する質の高い医療機関を特定するのがマグネット認証です。その中核となる5つの要素の中の4つ目に当たる要素が,「新しい知識,変革を駆使し,質の向上を図る」ことです1)。
❶変革的リーダーシップ
❷組織全体としての構造的なエンパワーメント
❸プロフェショナルとして模範的なケアの提供
❹新しい知識,変革を駆使し,質の向上を図る
❺質の高いケアが結果として示される
今回のトピックは,❹にもある通り患者アウトカムに大きく影響する看護の質向上への試みについてです。特に,看護の質・患者アウトカム向上の構成要素である,新しい知識創造のための看護研究,エビデンスに基づく看護の実践,看護の質向上への看護師の関わり,看護の変革の4点(図)2)について,臨床現場の具体例を交えて考えていきます。
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