連載 りれー随筆・433
“イロドリアート”でお母さんの笑顔を応援したい
広瀬 亜矢
1
1日向助産院
pp.144-145
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201736
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アートの世界に足を踏み出して
チラシを見つけては,ひたすらその裏紙に絵を描いていた幼少期。物心ついた時には,絵描きになることが夢でした。助産師である叔母の影響や憧れもあり,同じ助産の道に進みましたが,描く機会が減っても,画材と共に生活してきたように思います。社会人になりプライベートで描くことが少なくなったものの,新生児の命名紙をカラフルにアレンジしたり,記念の足形に名前ポエムを付け足したりと,勤務の合間の創作活動が密かな息抜きとなっていました。
前職の閉院後に出張開業してからも,それらをやめることはありませんでした。訪問で出会った赤ちゃんに足形アートと名前ポエムのプレゼントをしていたのですが,中にはそれを泣いて喜んでくれるお母さんたちがいたのです。日頃からわが子の命を全力で守るお母さんたちの笑顔をアートでも応援したい。自分の作品を見て喜んでくれるお母さんたちに出会って,そんなことを強く考えるようになりました。これがアート活動に踏み出したきっかけです。
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