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書評 イラスト看護診断
岡本 里美
1
1富山県立中央病院
pp.373
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201947
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イラストにより看護診断が示す世界をイメージできる本
看護診断は、看護の共通言語として、患者さんの看護上の問題を表現するツールであり、電子カルテシステムにおいても広く活用されている。当院では2007年に電子カルテを導入した際に、古橋洋子先生のNANDA-NOC-NIC研修会などで学習し検討を重ねた上でNANDA-NOC-NICリンケージを搭載した経緯がある。自施設で電子カルテを導入するにあたり、看護過程における看護計画立案のシステム化をどうするか悩まれた看護管理者も多いと思う。そして、システムを導入してからも看護記録の質向上のため継続教育が必要となる。当院では電子カルテ導入後にも、古橋先生から多くの看護職員がレクチャーを受けた。
本書は、看護診断の概念から具体的な事例までイラストを用いて解説されており、病院で働く看護スタッフや実習中の看護学生にもわかりやすく、看護診断が示す世界をイメージしながら理解できる本である。
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