時の動き
核実験査察専門家会議,他
奥山 益朗
1
1朝日新聞
pp.44-45
発行日 1958年9月15日
Published Date 1958/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910689
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今月の話題は,何といつても7月1日からジユネーブで開かれている核実験査察専門家会議でしよう。もし,核実験の停止が協定された場合,それを犯した国があつたらすぐ見つかるのでなければ,実験停止も泡沫のようなものになつてしまいます。ですからいわば法律の罰則のようなもので,停止が先か査察が先かということは久しく米ソ間の問題点となつていました。
ソ連の主張は,兎に角実験を停止しよう。その後はまた話し合おうというのですし,米英は査察が出来なければ実験停止は無意味だという考えです。
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