発行日 1951年6月15日
Published Date 1951/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906874
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日本助産婦看護婦保健婦協會の第5回通常總會が無事に終つた。この會をもつて,日本助産婦看護婦保健婦協會という長たらしい“じゆげむ”式の呼び名は日本看護協會と改名された。Nursingの協會になつたわけである。そとには爽風が吹きぬけている。協會が,單に名前だけの改名でなく,實體も,舊來の繩ばり爭いや面子にこだわりがちであつたところから一歩を進めてほしいものだ。
會長に井上なつゑ,副會長に小柳こと,湯本きみ,平野みどり,書記長に井上澄惠の諸氏が當選された。堂々めぐりの選擧風景は,第3日の總會における派出看護婦問題をめぐる神奈川縣河村郁女史の獅子吼と共に,この総會の威觀であつた。民主的な意志表示と,民主的な討論に日本人もずい分と熟達したものだ,特に引こみじあんの日本の女性が—と,參會者の眼にうつつたことであろうか? それともまた,別の感慨が去來したことであろうか?
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