特集 看護に活かす経済感覚
[インタビュー]看護と医療経済に関する身近な疑問
川渕 孝一
1
,
平松 則子
2
1厚生省国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
2健和会臨床看護学研究所
pp.690-699
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905139
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平松 今日私は,現場の看護職を代表して,日ごろ感じている看護と経済にかかわるいろいろな疑問について,川渕先生にお話をうかがいたいと考えております.
看護の仕事の重要な課題として,患者が安全で,しかも安楽な療養生活を営めるように努めるということがあります.実際は看護の現場の実情としては診療の介助に時間をとられているとは思います.しかし,患者の回復力を高める,人間のもつ自然治癒力を高める看護は,現在ますます重要になってきていると思います.また,いまの先端医療による処置や薬で治らない病気が出てきたり,がんの患者に対するターミナルケアなど患者に安楽なケアを提供するということが,非常に重要になってきています.
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