特集 新看護体系が与えるインパクト
拍車がかかる病院機能の体系化
川渕 孝一
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.1106-1109
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904698
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これからの医療を示唆する“体系化”
病院機能の体系化という言葉がキーワードになっている.
そもそも,医療施設の機能の体系化は,1985(昭和60)年における第1次医療法改正に始まる.第1次医療法改正では地域医療計画による病床の総量規制が行なわれた.その目的は,従来の公的病床の規制を私的病院にも適用する一方,医療供給体制のシステム化を図るものである.これによって,医療供給体制は「量的拡大」から「質的充実」の時代に入ったのである.しかし,この制度の目的が何であれ,これにより,私的病院に対して明治時代から保障されてきた「自由開業医制」が制限されたことは否めない.
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