学生の広場
①言葉を「まつ」ことの重要さ
内藤 優美
1
1横浜医師会看護専門学校看護学科
pp.613-617
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904308
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はじめに
看護は,コミュニケーション技術が大切であると教育されてきた.今回,臨床実習で腰背部痛があり,肝癌の診断で入院療養している患者を受け持った.患者は口数が少なく,自分の思いを看護者に伝えることはなかった.しかし,ゆとりを持って接し,患者の出すささいな言葉を大切に受け止め,言葉を「待つ」ことで,患者と看護者としての関わりだけでなく,人と人としての関係が成立できたと考えられるので,患者との関わりを振り返り考察する.
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