特集 困難をバネにする WOCケアのアレンジ術
WOCの技術でナースはここまでできる
田中 秀子
1
1日本看護協会看護研修学校 WOC 看護学科
pp.1092-1094
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100671
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最近,ストーマ造設によって起こる障害を回避するために,ストーマを作らない術式も多く行なわれるようになってきた.しかしこれによって起こる新たな問題として,術後の失禁などの排泄機能障害がある.社会的な動きとしても,日本ストーマリハビリテーション学会が平成19(2007)年度より日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会に名称変更されることが決まっている.
ストーマ造設数は減っていても,ストーマ外来の来院者や在宅療養の対象者を見ると,80~90歳の高齢者へのストーマ造設,入院期間の短縮によって起こるセルフケア不足,相談するところがないためにストーマの合併症発生が重症化しているという問題がある.在宅などの場では特に複雑な問題を抱える患者も多く,WOC看護認定看護師(以下,WOCナース)は相談を受けることも多くなってきた.彼らの装具の知識やスキンケアの方法,豊富な実施経験と科学的根拠にもとづいたアセスメント能力が,実践をより質の高いものにしていると考えている.
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