特集 ハイリスク妊婦の看護—大阪府立母子保健総合医療センターの実践
ハイリスク妊婦の看護
田中 都代子
1
1大阪府立母子保健総合医療センター
pp.540-545
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900604
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はじめに
この十数年間で周産期やペリネータルという概念が定着するにつれて,助産婦の役割は非常に拡大してきた。その1つに,リスクの高い妊婦へのケアに責任をもつということがある。
私が助産婦になった約20年前は,助産婦は正常妊娠・分娩の診断と助産を行ない,異常になれば医師にまかせると考えられていた。開業助産婦中心の助産婦業務であれば当然のことであろう。しかし,現在は施設分娩の比率が増え,リスクのある妊産婦も,助産婦が医師と共にケアする場面がほとんどである。
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