特別企画 自己を知ること,ひとを知ること
看護者としての私の中間総括—相手の思いを感じられる自分でありたい
酒井 喜美子
1
1中野区役所
pp.18-22
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206574
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自分を知ること,相手を知ることとはどういうことなのだろうか。
正直なところ,私にはまだよくわからない。 今までに看護を通してさまざまな人たちとの出会いがあった。私は,家庭の事情から,ここしばらくは助産婦の仕事を辞めざるを得なくなり,現在は主に寝たきり老人の家庭で訪問看護をしている。看護職としてのキャリアはまだまだ未熟なものの,人間の誕生と最後の看とりの場而に直面してみると,これらの出会いは,自分をみつめること,相手をみつめることのむずかしさやまた,おもしろさを私に教えてくれた。
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