随筆
育児指導について—アンケートの解答をみて
鈴木 豊子
1
1武蔵日赤附属助産婦学校
pp.54-55
発行日 1960年7月1日
Published Date 1960/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201953
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母子衛生組織の末端,言葉を変えて云えば最前線としての助産婦の役割を考える時,妊産婦の指導のみでなく,育児指導も当然助産婦の業務であると思う.本院のお誕生会で求めたアンケートをもとに,その育児指導に対する私達のあり方を考察してみたいと思う.
このお母様方は,本院(武蔵野赤十字病院)で出生した満1才(12カ月)の赤ちやんをおつれになつておられる方々である.昭和34年12月と35年1月とで,参加者222名,アンケート総数98枚(44%)である.赤ちやんをつれておられる方々なので書くことを強制はできず,アンケートを「お願い致します」と云つて手渡し,記入する,しないは各人の自由意志にまかせた.このお誕生会とは経費を一切徴集せず,身体計測,検査,簡易精神発達検査,歯科検査を行い,栄養,養護,しつけの指導を行う会である.
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