--------------------
編集後記
長
pp.684
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203152
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本号の進行も佳境に入ったころ,大規模な太陽フレアによる磁気嵐が話題となりました.国内で低緯度オーロラが出現するかも!との報道を聞き,北の空を眺めて待ち構えていたのですが,残念ながら自宅から捉えることはできませんでした.地域によっては肉眼ではっきり観測できたようで,もしかするとご覧になった読者の方もおられるかもしれません.
低緯度オーロラは古文書に「赤気」として記録され,当時からさまざまな解釈が試みられていたそうです.通信・電力網が発達し,宇宙空間の利用も進んだ現代にあっては,オーロラそのものより磁気嵐の影響が深刻で,珍しい天体ショーに空想を巡らせる余地はあまり多くないのかもしれません.この機会に,宇宙天気予報というサービスを知りました.磁気嵐のような宇宙災害に備えるための予報ですが,雨が続く時期には気晴らしに「太陽のお天気」でも眺めてみようかなと思った今日この頃です.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.