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編集後記
pp.932
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107971
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・昨今,マスメディアの煽情的,欲情的なところが目につきますが,基本的には「性の問題は生の問題である」という認識は一般的になってきているのではないでしょうか.ところで昨年末,あるボランティア団体の機関誌に障害者男性の「ソープランド体験記」が掲載されたのをきっかけに障害者の性が話題になり,いろいろな意見のなかで「障害者にも健常者なみの愚行権を認めろ」というのがありました.性(行為)は愚行だとは思いませんが,どうもボランティア(リハビリテーション関係者は?)のなかには「自分がいいことをしている」という潜在意識があって「正しいことをしてあげているのだから,あなたは悪いことをしちゃだめ」という無言の圧迫があるようです.なお,今回の特集では知的障害者の性の問題も取り上げる予定でしたが,難しいテーマだったためか掲載できませんでした.関連テーマのご投稿をお待ちしております.
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