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編集後記
pp.644
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107910
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・「進行性疾患のリハビリテーション」では,きめ細かい医学的対応とともに,特に「総合的」なアプローチが要求されます.病名や経過・転機の告知の問題を始め,心理的なサポートも必要ですし,また家庭や職場,学校への復帰の際に必要な補助具や施設・設備の改善,社会資源の活用,その他,ADL,QOL向上のための対応です.このような総合的なリハビリテーションをうまく進めていくためには,患者・家族・医療者の間の信頼関係・人間的な関係がしっかりしていなければなりません.2年前に癌で死くなった友人の,前医と前病院に対する極度な不信感を拭ったのは,あるホスピスの医師の全人格を傾けての対応だったのを思いだします.
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