--------------------
編集後記
pp.452
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107370
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
・薫風清々しいこの頃,体幹をピンと伸ばし深呼吸.昨夜の深酒の残りも吹き飛び頭すっきり.
・今月の特集は体幹機能障害についてですが,四肢の障害などと違ってなかなかイメージするのが難しい.脊椎や肋骨などの骨の部分と筋肉で成り立っており,またそれらは心臓,肺などなど生命臓器を中にして,それぞれが局所的にまた全体的に多様に動いているのだからやはり難しい.そのためか機能・障害評価も大変で,今後の研究発展が期待されている領域のようだ.各論文を読んでみて面白いと思ったのは,この障害の機能評価においては心理的な側面が重視されていること.それだけファジィなところも多く,簡単に数値では表せないのであろう.身障者福祉法などでの障害判定でも体幹の項は,「座位」がとれるかどうか,「立位」が可能かなどその表現もあいまいなところが多い.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.