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編集後記
pp.1116
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107222
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・先頃の新聞発表によると,43か国からの研究者がオーストラリアに集まって世界精神薄弱研究会議が開かれ,そこで「精神薄弱という用語は科学的に正しくないうえ,人間としての尊厳を損なう.学会名を変えたい」という動議が満場一致で可決されたという.
・DSM-Ⅲ-Rでは「精神遅滞」,神経心理学会用語集では「精神(発達)遅滞」,そして福祉・教育行政用語では「精神薄弱]が使われています.その他,知的障害,知能発達障害などいろいろ使われているのが現状のようです.今回の特集のタイトルは一応「精神発達遅滞とリハビリテーション」になっていますが,各論文でも筆者によっていろいろな用語が使われております.しかしできるだけ精神薄弱の語を使わないようにと考え,一部編集室のほうで訂正させて頂いたところもあります.とくに医学,教育,福祉など,いろいろな領域の交差するリハビリテーションにおいては,できるだけはやく共通の「用語」が作られるべきではないでしょうか.
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