特集 リハビリテーションとロボット
今月のハイライト
pp.795
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101584
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21世紀ロボットチャレンジプログラム(藤江正克氏ら,799頁)
人間作業の支援または代替が可能な知能ロボットのさまざまな研究が行われているが,実際の社会・生活分野において普及できない状況が続いている.これは,産業ロボットは整備された環境において特性が既知で高い剛性をもつ対象に対する作業に特化することで成功を収めたが,支援ロボットは常に複雑に変化する環境において,個体差を有する対象に対する作業を行うためである.現在,経済産業省およびNEDOの主導で「21世紀ロボットチャレンジプログラム」が進められている.人間支援型ロボット実用化プロジェクトでは,安全技術の確立,ユーザーの動作に適応するカスタマイズ性の向上,ロボットの使用に関する操作性の向上,などのロボット実用化に不可欠な技術課題の解決を目指した.また,生活支援ロボット実用化プロジェクトでは,具体的な対人安全技術が搭載された生活支援ロボットを製作・開発し,その有効性を確認しながら,適切な安全基準と安全検証手法を開発している.
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