検査の作業手順を確立しよう 血液検査・2
血液形態(白血球・赤血球・血小板)検査
武内 恵
1
1慶應義大学病院中央臨床検査部
pp.553-557
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903435
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はじめに
長年,血球形態検査は塗抹標本を用いて顕微鏡で分類する方法(用手法)が一般的であった。近年,白血球分類は初期スクリーニングとしてはフロー方式の全自動測定法が主流となりつつある.フロー方式の自動測定法の原理は機種により多岐にわたっている.そのほかの方法としては,塗抹標本を用いる点で用手法と同様であるが,分類を自動で行うパターン認識法(半自動)がある.つまり,人の頭脳に近い細胞識別情報をあらかじめ自動分類装置に入力,記憶させておき,その情報と分類したい細胞の情報を比較することで細胞の分類を行う方法である.また血球形態検査には白血球分類だけではなく,赤血球,血小板の形態観察も含まれる.以上,3法が血球形態検査法として実際に施行されている.そこで,これら3法の業務を比較しながら形態検査の作業手順を号えてみたいと思う.
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