けんさアラカルト
二級臨床病理技術士資格認定試験について
町田 勝彦
1,2
1東京慈恵会医科大学臨床検査医学教室
2日本臨床病理同学院
pp.226
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901831
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平成5年度の臨床病理同学院二級臨床病理技術士資格認定試験は7月10日から8月1日の間に関東・関西の両会場(一部は関東の会場のみ)で血液学,微生物学,病理学,臨床化学,血清学,循環生理学,神経生理学,呼吸生理学のついて行われた.関東では627名が志願し,合格者は342名(受験者の合格率58.3%)であった.また関西では184名が志願し,合格者は104名(受験者の合格率61.5%)で,全体の合格率は59%となった.昨年度は全体で64%であったので,本年度はやや合格率が低下したといえる.また平成4年度からは緊急臨床検査士の認定試験制度が導入されたが,平成5年度は87名が志願し,実同際の受験者は77名で合格者は53名(合格率68.8%)と昨年より合格率が上昇した.近年急速にその需要が高まってきた緊急検査を実際に実施できる検査技師の教育に対応して緊急臨床検査士の認定試験制度が登場した.今まで行われていた各科目の中で緊急時に実施しなくてはならない項目,例えば血液ガスの測定,血球数の測定,尿検査,血液型の測定,心電図の測定などなどについての知識と実技が要求され,自己研鑚の評価として多くの方の受験が期待される.
日本臨床病理学会および日本臨床病理同学院が実施している臨床病理技術士資格認定試験制度は,故緒方富雄先生をはじめ諸先輩の情熱と努力によって始められてから本年で40年を迎えることになった.
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