Letter from Abroad 海外で活躍する日本の検査技師
アメリカのメディカル・テクノロジストの歩み—アメリカ1
寺村 公
1
1マウント・サイナイ・ホスピタル電子顕微鏡室
pp.64-65
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203248
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連載への序文
前々から,アメリカのメディカル・テクノロジストの状況や,その学校の組織,また病院の検査室のあり方などをまとめてみたいと思っていた.ちょうど,このジャーナル『検査と技術』に,シリーズとして載せていただけることになったので,この機会を利用して,アメリカ滞在15年の経験をもとにして,私の感じたことをありのままに書いてみたいと思う.
いつも不思議に思うことは,アメリカに日本人の検査技師の少ないことである.日本人の商社マン,留学生,科学者,医師がわんさといる中で,シカゴ近辺で,日本からの検査技師にお目にかかったことがない.どうしてなのだろうか?こちらに来てみたいと思う気持ちはあっても,どのようにしてコネクションを得ればよいのかと,迷っておられる方も多いと思う.そのような方々のために,なんらかの助けとなるような情報を提供するのが,アメリカに根を下ろしてしまった者の責任でもあると思われるので,情報入手可能な所は,できるだけアドレスを書いておくことにした.できれば1年か2年,自分の国を離れ,外側から日本という国を眺め返し,異なった環境の中で生活してみるのも,興味深いものであろう.
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