おかしな検査データ
うっかり報告した尿糖値の偽陽性成績
佐々木 禎一
1
,
植野 佳子
1
1札幌医科大学病院中央検査部
pp.993-995
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202413
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"尿糖値,すなわち尿中グルコースの測定成績は,原理の異なる測定方法を用いれば明差をもたらすことが多く,尿中に偽反応性物質が混在すると,データに食い違いを生ずる"ということは,現在臨床検査にタッチする人々の常識となっている.
したがって日常尿糖を測定する際には,実際使用中の方法の特異性というものを,常に念頭において成績判定をしなければならない.同時にそれが定性か定量か,あるいは半定量なのかという点の理解もまた,重要なポイントであろう.
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