技術講座 生化学
生化学検査におけるプログラム言語
押見 淳
1
,
田牧 圭二
1
1慶応義塾大学付属病院病院情報システム部
pp.320-325
発行日 1981年4月1日
Published Date 1981/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202249
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近年,医療の分野におけるコンピュータの普及はめざましいものがある.当初は,心電計など医用計測機器からの物理信号を解析するアナログコンピュータが主体であり,限られた領域での利用にすぎなかったが,ディジタルコンピュータの普及,発達に伴い,医療各分野へ各種のコンピュータが導入されつつある.それは,患者登録,予約,会計などの医事システムにはじまり,病歴ファイル,処分,給食,サプライの管理,臨床検査システム,さらにはCTスキャナーのような高度の画像診断システムにまで及んでいる.
このようなコンピュータの広がりは,それがハード的にもソフト的にも扱いやすいものになったことや,小型・低廉化したことなど,computer-technologyの急速な進歩に負うところが多い.一方,常に発展しその機能を拡張しつつある医療にとって,そこから発生する莫大で複雑な情報をいかに円滑に処理,利用していくかという認識が,大きな原動力となっているということは言うまでもない.
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