私の学校
東京医科歯科大学医学部附属臨床検査技師学校—厳しいながらも恵まれた学校生活
小林 美枝子
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1東京医科歯科大学医学部附属臨床検査技師学校
pp.399
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202057
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江戸時代,高林寺の境内から良質の湧き水があり,二代将軍秀忠にお茶をたてる水として献上したことからその名が起こったというここ御茶の水は,東京医科歯科大学のほかにも明治大学,日本大学,各種専門学校などの多いアカデミックな街です.そして,喫茶店,書店,楽器店,画材店などが立ち並び,そこはいつも学生たちでひしめきあっています,そんな中で,駅のホームと緑樹を映すのどかな神田川,それに架かる白い聖橋,儒学ゆかりの湯島聖堂,ギリシア正教のエキゾチックな建物ニコライ堂は時に心和む都会の風景です.
東京医科歯科大学の附属学校には,我が臨床検査技師学校のほかに看護学校,歯科技工士学校,歯科衛生士学校があり,この中で入学時競争率の最も高いのが臨検で,現在37倍という全国一の高率に及んでいます.これを突破して来るのですから,今年6回目の卒業生を出す臨床検査技師学校はもとより,衛生検査技師学校時代から一人も国家試験に落ちたことがないという記録を持っています.先輩方の残してくださったこの輝かしい誇りを胸に抱きながら常に私たちも記録を破りたくないと思いつつ頑張っています.
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