連載 小児の臨床検査・4
小児のウイルス感染症検査
鹿間 芳明
1
1神奈川県立こども医療センター感染免疫科
pp.676-680
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104325
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はじめに
人間は生まれてから成人に達するまでの間にさまざまな病原体に感染し,それぞれの病原体に対する特異免疫を獲得していく.したがって,小児期は感染症,とりわけウイルス感染症の罹患頻度が高い.小児の発熱や発疹などの鑑別において,また,小児病棟の院内感染対策において,ウイルス関連検査の重要性は成人に比べてはるかに高い.また,同じウイルスであっても,周産期,乳幼児期,学童期と,年齢層によって検査の意義が異なってくる場合がある.
小児科の臨床上,重要なウイルスは数多くあり,限られた紙面で個々の詳細を述べることは難しいが,本稿ではなるべく多くのウイルスを取り上げ,各ウイルスに関して基本的,かつ臨床上重要と思われる項目に絞って述べる.
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