増刊号 解剖と正常像がわかる! エコーの撮り方完全マスター
Ⅱ章 肝胆膵脾
丸山 憲一
1
,
工藤 岳秀
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
pp.837-860
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104048
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超音波検査は,よく客観性の乏しい検査といわれる.これはCTやMRI検査と異なり,検者の知識や力量が検査結果に大きく影響を与えてしまうからである.しかし担当医からの情報と画像だけを見て診断するCTやMRI検査と違い,超音波検査は患者と直に接し,痛いところを触り,そこにプローブをあて,リアルタイムに起こる変化を実感しながら病態を考えて検査を進めていくため,むしろ今の医療には欠かせない重要性をもっていると思われる.しかも,被曝もなく安全であり,ポータビリティに優れる.とはいえ,断層画像をうまく描出できるようになるにはかなりの時間と練習が必要となる.そこで本章では,この時間を少しでも短縮できるように,超音波解剖と断層画像を多く用いて,スクリーニング検査の基本断面について説明する.
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