私の必要な検査/要らない検査
免疫血清検査―検査医の立場から
吉田 浩
1
,
今福 裕司
1
1福島県立医科大学医学部臨床検査医学講座
pp.742-749
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101496
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はじめに
臨床検査では古くから採用されている項目と,新規に採用された項目とが混然として用いられており,薬剤と比べれば取捨選択の動きは遅く感じられる.古くから用いられている項目もそれぞれに有用性が評価されていることと利用する医師が新しい検査についての理解が乏しい場合があることも一因であろう.どの検査が必要性が高いか低いかを評価するためには十分なevidenceが必要となるが,このような観点からの研究は乏しく,利用する個人の判断に任されているのが現実である.今回,保険診療に採用されている検査項目1) について有用性などの評価をするが,これは筆者個人の判断により行われるもので,読者におかれては参考にとどめていただきたいものである.
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