入門講座 生化学
ガラス電極とpHメーター
小延 鑑一
1
1京大中央検査部
pp.579
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916450
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pH測定に用いられるガラス電極は図1に示すような構造をもっている。このガラス膜を形成しているガラスゲルの組成はSiO2—CaO-Na2O系(72.2mol%:6.4:21.4)である。そして,このガラス膜がpHに応じて起電力を生ずるためには,膜が水分を含んでいることが必要である。それでガラス電柱を高温にさらしたり,脱水剤で乾燥したり,ワセリンなどがついて油性になったりした場合には,pH応答の起電力を生ずる機能は失われてしまう。
このガラス電極と比較電極(図2)とを組み合わせ,被検液とで電池を構成させると次のようになる。
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