座談会
第7回衛生検査技師国家試験を前にして—試験問題,技師学校教育,そのあり方を批判する
A
,
K
,
S
,
H
,
E
pp.132-138
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915717
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技師の試験にペーパーテストでは困る
A衛生検査技師国家試験の第七回目を,近く迎えるわけですが,最初のころからみますと国家試験の様相もだいぶ変ってまいりましたし,ここらでまた今後のあり方,あるいは現状の批判などいろいろ伺いたいと存じます。だんだん衛生検査技師も不足になりまして,今の養成の状況じゃ到底まかないきれない状況でございますが,一方衛生検査技師法のほうでは学校卒業者でなければ国家試験をうけさせないという制度になっております。そのためにいろいろな問題が派生しておりますが,今度の国家試験どうでしょうか,ひとつそういうお話からK先生いかがでしょう。
K国家試験の現在のあり方を批判すると,前からよく国家試験の試験委員会でいわれていたことなんですけれども,技術の試験にペーパーテストでは困るじゃないかということで,ペーパーテストのひとつの限界というものがあるんじゃないかと思うんです。たしかに技師学校の内容が,どこもかしこも整備をして,その実際にやってる中身も十分であって,しかもそこを卒業するのは,ある一定のレベル以上の者が卒業するということになれば,ちょうどアメリカのメディカルテクノロジイ試験は全部筆記試験なんですよ。
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