検査室の用語事典
常用病名
伊藤 巌
1
1東大第2内科
pp.223
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908446
- 有料閲覧
- 文献概要
10)エリテマトーデス;lupus erythematodes
全身性エリテマトーデス(略称SLE)とも呼ばれ,患者の80〜90%が女性で,発病は15〜40歳に多い.膠原病の一種で,原因については自己免疫説が有力である.臨床症状は多彩で,顔面の定型的な蝶形発疹を欠くことも少なくない.血液または骨髄穿刺液からLE細胞を証明することが,診断上重要である.しばしば腎病変を伴い,その程度が予後を左右する.治療には副腎皮質ホルモンが用いられる.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.