特集 酵素検査法
生化学
アルギナーゼ Arginase
高木 康史
1
1聖路加国際病院臨床病理科臨床化学
pp.1201-1202
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907390
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いとぐち
アルギナーゼはウサギ,ブタまたはウシの肝臓から結晶酵素としてBach (1961)により精製された.
アルギナーゼの大部分は肝に特異的に分布すると考えてよく,肝疾患との関係が注目される.肝以外に精巣アルギナーゼが青春期に活性増加し,授乳期の乳腺アルギナーゼの活性増加も知られている.別にGH (GrowthHormon;成長ホルモン)とアルギナーゼの関係も知られ,GH低下時にはアルギナーゼ活性が低下することもあわせて発育と関係があると考えられている.その他肝腫瘍では正常肝より活性が低く,原発性乳腺腫瘍アルギナーゼは正常乳腺のアルギナーゼよりも強いのは興味深いことである
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