増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす!
5章 パニック値と急変時対応
東京科学大学病院(旧 東京医科歯科大学病院)におけるパニック値への対応
濱田 里美
1
1東京科学大学病院[旧 東京医科歯科大学病院]検査部
キーワード:
パニック値
,
心電図
,
標準12誘導心電図
Keyword:
パニック値
,
心電図
,
標準12誘導心電図
pp.1266-1269
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203755
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
東京科学大学病院(旧 東京医科歯科大学病院.以下,当院)は813床の大学病院である.特定機能病院であり,検査室はISO 15189の認定を取得している.検査部には4台の心電計があり,平日8:30〜17:15に標準12誘導心電図検査を行っている.実施するのは検査部職員の臨床検査技師とヘルスケアアシスタント(health care assistant:HCA,主に臨床検査技師免許取得後すぐに進学した修士課程の学生で週2時間程度従事する)である.2024年1月現在,検査部職員23名,HCA20名に実施権限があり,時間帯により変動するが2〜5名(検査部職員1〜4名,HCA0〜2名)で検査を行っている.検査部で心電図検査を受ける患者は平均130人/日である.
本稿では,当院検査部での標準12誘導心電図検査のパニック値と運用について述べる.なお,病院内では救急外来や病棟にも心電計があり,看護師などが心電図検査を行うため,検査部にこられない状態の患者は対象外である.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.